好意の返報性とは?
街中を歩いていて、突然、見知らぬ人が、あなたに百万円の札束を渡そうとしたら、どうしますか。受け取りますか?
怖くて受け取れないのではないでしょうか。
なぜ、素直に受け取ることができないのかというと、これが心理学でいう「好意の返報性」です。人なら誰しも「何か受け取ると、それと同等以上のものを返さなければならない」という心理が働きます(この心理は日本人だけではなく、全世界共通だそうだから驚きです)。もし、見知らぬ人から百万円を受け取れば、百万円と同等以上の何かを返さないといけない、つまり、百万円を受け取ると、百万円以上の何かを要求されるかもしれないという心理が働くわけです。だから、怖くて、見知らぬ人から、百万円を受け取れないのです。
このように人は、人から「好意」を受け取ると、「それ以上の好意」を返さないといけないと思います。これを好意の返報性といいます。
この心理を知っておくと、あらゆる場面で役立ちます。
具体的に、相手に「求める」ときは、まずは、あなたが「与える」のです。自分が与えると、相手は「好意」を受け取ったと感じて、あなたが欲しいモノをくれるのですが……詳しいテクニックは別のページで紹介します。