自己知覚とは?
今回は、きっと「そんな習性はないんだけどなー」と思うかもしれない習性です。
さて、アクション映画では、数々の危機を乗り越えたヒーローとヒロインが、最後にカップルになりますよね。これが、もしも、これが現実に起きたら、このカップルは、その先、どうなると思いますか。
一生、幸せに暮らすと思うかもしれませんが、実は、破局してしまうそうです。
なぜなら、D.J.ベムの「自己知覚」です。
人は、心の中で「好き」だと思っている人が目の前にいると、ドキドキします。
「好きという気持ち→ドキドキ」
しかし、実は、逆もあり得るのです。
つまり、ドキドキするような環境(爆破したり、殺されかけたりするなど)にいる中で、目の前に異性がいると、人は、このドキドキを目の前の人が原因だと考えて、その結果、その異性を好きだと錯覚するのです。
「(環境が)ドキドキ→好きに違いないと錯覚する」
だから、現実に、アクション映画のような状況でカップルになれば、「なんで、あのとき、あんなにドキドキしたのだろう?」と思ってしまい、結局、破局してしまうのです。
「そんなはずはないよ」と思うかもしれません。
心理学者によると、自己知覚は(当人が)信じ込んでしまうので、気が付きにくいとのことですが……実は、私も信じられませんでした。
しかし、あることをキッカケに信じるようになったのです。
「出会いのイベントではじめて会って、その次に食事や合コンで会ったら、最初のときの印象と全く違った」という経験をしたことはないでしょうか。
私は、頻繁に経験しています。
あまりに2回目の印象が違うので、私自身、おかしくなったのかと思って、その原因について考えていたことがあったのですが、ようやく理由がわかりました。
お酒による視認性の悪化というのもありますが、自己知覚の影響だと思います。
出会いのイベントのとき、薄暗くて、オシャレな雰囲気の店で、「店」にいい印象を持ちますが、その「店」のいい印象を、目の前の人が原因だと考えて、その結果、私は目の前にいる女性に、いい印象を持ったのだと思います。つまり、「女性の印象=店のいい印象」を持っていて、2回目に、蛍光灯の下などで会ったときとイメージが変わってしまうのでしょう。
というわけで、自己知覚ですが、意外に使えるようです。
どのように使うのかは別のページで解説します。