人は、「表面」から「内面」を想像する習性があるとは?

茶髪でピアス、チャラチャラした服装をしている男性と会話したら、ものすごく軽薄な感じでした。この男性のことを、どう思いますか。
「この人は遊んでいて、不誠実に違いない」という第一印象を持つのではないでしょうか。
しかし、よく考えてみてください。
あなたが見えているのは、この男性の「外見」「話し方」……いわば「表面的なところ」だけです。この男性の「性格」……いわば「内面」まではわかりません。でも、あなたは「この人は遊んでいて、不誠実に違いない」と性格まで想像してしまっているのです。
このように、人は、特に初対面のとき、表面から内面を推測する習性があります。もっというなら、その人の「内面」を知りたくても、内面は見えないので、見える部分……「表面的なこと」から「内面」を推測する習性があります。
ちょっとわかりにくいと思うので、以下です。

■本当のあなた
・茶髪でピアス(表面的なこと)
・チャラチャラした服装(表面的なこと)
・軽薄なトーク(表面的なこと)
・誠実(内面)
・一筋(内面)
・優しい(内面)

■他人から見える部分
・茶髪でピアス(表面的なこと)
・チャラチャラした服装(表面的なこと)
・軽薄なトーク(表面的なこと)

■他人の頭の中
内面はわからない。以下の「表面的なこと」から「内面」を推測。
・茶髪でピアス(表面的なこと)
・チャラチャラした服装(表面的なこと)
・軽薄なトーク(表面的なこと)

結果、以下のような「内面」だと判断する。
・不誠実(推測)
・遊び人(推測)
・優しくない(推測)

さて、先程の例の茶髪でピアスの男性、実は「純粋で誠実」だったとします。
すると「この男性、表面的なところだけで人柄まで判断されて損しているなー表面的なところを良くすればいいのに」と思うでしょうが……実は、あなたも、この茶髪でピアスのチャラチャラした男性のように、「表面」で損しているかもしれません。
具体的に、たとえば、女性の前でウエイターに横柄な態度をとったとします。
本当は、あなたは目の前にいる女性をものすごく大切にする人かもしれませんが、以下のように思われてしまいます。

「ウエイターに横柄な態度→人には常に横柄な態度なのではないか?→今は、紳士的だけど、付き合うと、わたしにも横柄な態度をとるに違いない」

「表面的なこと」というのは、以下のように多岐にわたります。
しかも、自分では「そんな些細なことで」と思うことも、他人にとっては、かなり重要のことかもしれないので、注意が必要です。

■表面的なことの一例
・服装、髪型
・表情
・話し方
・話す内容
・他人への態度(例:ウエイターへの態度、老人・子どもに対する態度など)

だから、常に「他人から見たら、自分はどう見えるのか」を考えて、意識的に、自分の表面的なことを改良することが重要です。

……心理学でいうと、ステレオタイプ、ハロー効果……初対面のときに作り上げられる「像」を操ることこそが、異性を口説くテクニックの一つなのですが、その話は別のページで解説します。

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