誘導したい方向でラベリングして、人を動かす方法
※)今回の話は、完全に私の体験談で、個人的な意見です。
よく「Aさんって、いい人だな」とか言いますよね。
では、お聞きします。
「いい人」って、どういう人のことだと思いますか?
・自分の代わりに仕事をやってくれる人。
・やりたくない仕事をやってくれる人。
・悩みを聞いてくれる人。
・欲しい物をくれる人。
こういう人のことを「いい人」って思うのではないでしょうか。
要するに「いい人=自分のニーズを叶えてくれる人(しかもその対価は求められない)」っていう側面があります。
※)もちろん、いい人って、これ以外にもあると思います。
(例)自分のニーズ:「誰か仕事やってくれないかなー」
→自分の代わりに仕事をやってくれるAさん、登場。もちろん、Aさんは、その対価も求めてきません。
→「Aさんって、いい人だなー」
というわけで、本題です。
人を、自分の思うように動かす方法があります。
どうするのかというと「いい人」と「ラベリング」してしまうこと。
すべきことは簡単です。
「Aさんって、いい人ですよね」などと言い続けて、「いい人」というレッテルを貼り付けるだけです。
なぜ、たったこれだけのことで、人を動かせるようになるのでしょうか?
「視点」を変えると以下です。
(あなたの視点)Aさんに「いい人」って言って、ラベルを貼る
(Aさんから見た視点)あなたから「いい人」だと期待される
人は期待されればそれに応えようとします。
だから、Aさんは、あなたに対しては「いい人」になろうとします。
あなたに対して、いい人になるということは、要は、あなたの欲求を聞くことです。
だから、Aさんは、あなたの要求を聞いてくれやすくなるわけです。
で、人脈を構築するとき、実際に実験したことがあります。
「誰か紹介して欲しい」ってのが、私のニーズです。
いい人ならば、そのニーズを「無償」で叶えてくれることでしょう。
しかし、大抵の人は、いい人じゃないので、「面倒だ」「忙しい」なんて思って、紹介してくれません。
そこで「Aさんって、いい人だな」と言って、ラベリングしました。
その後に、「誰か紹介して欲しい」と本題を出すわけですね。
すると、どうでしょうか。
はじめは動いてくれなかったのに、「いい人」と言うことで、動いてくれた人も多々いました。
効果はあると、私は思います。
※)もちろん、100パーセントではなかったです。
ただし…。
「いい人」とラベリングし続けると無理が生じる
いい人なんて、希です。
もっというなら、「自分はいい人なので、無償で人の望を叶える」って本気で思っている人は、ほとんどいません。
大抵は「自分は悪い人ではない。でも、無償で、人の為に動けるような、いい人でもない。利己的な普通の人間」と思っているようです。
そこに、「いい人」とラベリングし続ければ、はじめは、いい人になろうとして、頑張ってくれても、そのうちに無理が生じて、最終的には、接触を絶たれるようです。
具体的には…。
人脈構築で、「いい人」とラベリングし続けたとき、その人たち、はじめのうちは、私の要求に応えてくれましたが、私の前では「いい人」でなければならないというプレッシャーが苦痛になったのか、そのうち、連絡が取れなくなりました。
「いい人」というのが、その人の実際と乖離していたから、無理が生じたんでしょうね。
ちなみに「Aさんって、優しい人ですね」なども同じことです。
優しいとラベリングされることで、最初は、あたなに対しては優しく振る舞うかもしれませんが、そのうち「私は本当は優しくない」と言いながら、あなたの元を去っていくリスクもあります。
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誘導したい方向でラベリングすると、人を動かせる
というわけで、以下が私の体験談です。
・誘導したい方向でラベリングすると、人を、うまく動かすことができる。
(例)ニーズ:Aさんに自分の要求を通したい
→「Aさんって、いい人だなー」とラベリング
→あなたの要求を聞いてくれやすくなる
(例)ニーズ:Aさんに優しくして欲しい
→「Aさんって、優しい人だなー」とラベリング
→あなたに優しくしてくれやすくなる
・しかし、ラベリングと実際が乖離している状況でラベリングし続けると、そのうち、それがプレッシャーになって敬遠されることもある。
・だから、誘導したい方向でラベリングするとき、利用頻度は「稀」にすべき。
※)もっというなら、効果的な場面で利用すべき。
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レッテル貼りで人に好かれるケースもある
初対面の人に、レッテルを貼りつける人、いますよね。
(例)
「Aさんって、×人ですねー」
「Aさんって、×のようなタイプの人ですねー」
こういう人って、人を動かすつもりがなく、単に自分の中の理解を口に出しているだけだと思いますが、レッテルを貼ることで、マイナスになることも多いと気がつかないんでしょうね。
しかし、レッテル貼りがプラスに働くときもあります。
では、どういうとき、レッテル貼りがプラスに働くのでしょうか。
たとえば、以下のような人、いますよね。
「如何にも、モテなさそうなのに、モテ話をし続ける人」
こういう話をし続ける人たちって、きっと「満たされていないから」、話し続けるんでしょうね。
・ニーズ:周りから、モテていると評価されたい
→現実ではモテない
→モテ話をして、「モテるんだね!」と言われてニーズを満たそうとする
→でも、現実はモテない
→モテ話をして、「モテるんだね!」と言われてニーズを満たそうとする
→でも、現実はモテない
→…繰り返し…
だから、「Aさんって、モテる人なんですねー」とレッテルを貼ると、かなり喜ばれることでしょう。
要は、その人のニーズを満たすレッテルならば、嫌われることはなく、むしろ、好かれるんでしょうね。