一貫性の利用〜言質をとる

以下のような上司、いますよねー

<とある課長の発言>
(月曜日)仕事Aなんてするな!仕事Bをしたまえ!
(金曜日)なんで、仕事Bをしているんだ?仕事Aはどうなった?

さぞ、部下から嫌われるでしょうね。
一貫性のない言動は信用を失います。
逆をいえば、人は「一貫性」がある言動を「美徳」と感じるんです。
※)社会で生きているうちに、仕込まれるというか……。

今回は、この心理を逆手にとる方法の一つを紹介します。
※)色々と応用できますが、今回はそのうちの一つです。

ただ、今回紹介する方法は、仕事や職場だと効果がありますが、プライベートは……効果のある人と効果のない人の差が激しい、というより、特に女性を相手にしたときは、効果がないことの方が多いでしょうね。
※)もちろん、私の個人的な見解です。

というわけで、具体的な方法です。
それは、「言質をとる」だけです。
会話フレーズにすると、以下のように言うだけです。

「〜って言っていましたよね?」

先程の例を見てみましょう。

・月曜日
(課長)仕事Aなんてするな!仕事Bをしたまえ!

・金曜日
(課長)なんで、仕事Bをしているんだ?仕事Aはどうなった?
……ここで、すかさず、一言。
(あなた)月曜日の××時に、課長が「仕事Aなんてするな、仕事Bをしろ」って言っていましたよね?

……「××時」っていうのが、毒が利いていて、私はスキです(笑)
実際に言うと、煙たがられるようになると思いますが(笑)

誰しも、「一貫性がない=信用がない人」と思われたくないので、(もしくは、自分自身、そういう人間だと認めたくないので)、このように言うと、怒られずに済むというわけですね。
他にも、色々応用できます。たとえば以下。

・月曜日
(課長)この書類、この箇所を、こういう風に修正しておけ!

・金曜日
(課長)(課長がいう通りに修正したのに、というより、課長が自ら修正した箇所なのに)この箇所は、全然ダメだ!こういう風に修正しておけ!
……ここで、すかさず、一言。
(あなた)月曜日に、課長が××と言っていて、その通りに、修正しましたが、また修正した方がいいってことですよね?

仕事や職場では、役に立つことが多いので、すでに言質をとっている人も多いのではないでしょうか。
まあ、長く社会人をやっている人には、結構、当たり前の話ですよね。
しかし、個人的には、これって、プライベートでは、あまり役に立たないと思います。なぜでしょうか。

言質をとっても失敗することもある

仕事でうまくやっている人ほど、プライベートでも言質をとろうとして、「骨折り損のくたびれ儲け」になっているような気がします。

・月曜日
(男性)金曜に、食事行こうよー!
(女性)行こう!楽しみー!

・木曜日
(男性)明日の食事、楽しみだねー
(女性)何それ?
……ここで、すかさず、一言。
(男性)月曜日に食事に行こうっていう話になったじゃん。

言質をとっているので、食事に行くと思いきや、「気が乗らないなー」とか、「実は金曜日に大切な用事があって」とか(←絶対に用事はない(笑))、「そんなこと言ったっけ?」とか言われて、バッサリ切られてしまったとさ。
仮に、色々頑張って、食事の約束が取れたとしてもドタキャンされて終了……。
※)実はドタキャンも利用できるのですが……その辺の話はまた今度。

「商談では、言質をとるとうまくいくことが多いのに…」
そう悩んでしまう男性も多いことでしょう。
では、なぜ、仕事や職場では「言質をとる」ことは有効でも、プライベートでは効果がないことが多いのでしょうか。

個人的な見解ですが、仕事や職場では、同僚、商談相手、上司、部下……「信用」を失うわけにはいかない人が多いので、「一貫性を保たないといけない」という心理が働くのでしょう。だから言質をとると効果があるのでしょうね。
もしくは、男性は「論理」の生き物なので、一貫性を重視する人が多いように思います。

一方、プライベートだと、以下のように思われているので、言質をとっても、効果がないのでしょうね。

・そんなに大切な人だと思われていない
・どうでもいい人だと思われている
・別に信用されなくてもいいと思われている
・相手は、あなたが言い寄るから、話を聞いているだけだと思っている

もしくは、仕事や職場では、ガマンできても、プライベートだと、「まあまあ」っていう甘えも働く人もいるんでしょうね。
※)要は、もともと、いい加減な人ってことです。

あと、女性は「感情」の生き物なので、信用とかお堅い話よりも、自分の気持ちに素直な人が多いんでしょうね。

いずれにしても、仕事や職場では「言質をとる」ってのも一つの手です。
プライベートでは、「実直な男性」には効果が高いと思いますが、そういう人は稀なので、それほど効果は期待しない方がいいと私は思います。

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