人は、好意には好意で返す(好意の返報性)

好意の返報性とは、「好意」を差し出せば、「好意」で返ってくることです。

たとえば、お歳暮を贈っていない人から、お歳暮を貰ったことを想像してみましょう。
「何かお返ししないと」と思いますよね。
でも、なぜ、お返ししないといけないと思うのですか?
それは、お歳暮という「好意」を受け取ったから、それに相当する「好意」をお返ししないといけないと思ったからではないでしょうか。
このように、人は、好意には好意で返すという思考パターンがあります。

納得できないって?
では、他の例をあげてみます。
たとえば、街中を歩いていたら、見知らぬ男性が、「コレ、あげる」と言いながら、100万円の札束を渡してきたとしましょう。どうしますか?
まず、そんなことはありえないですが、想像してみてください。

何か気持ち悪いですよね。
「100万円もらえば、100万円に見合う何かをさせられるのではないか」と思うのではないでしょうか。
でも、よくよく考えてみると、おかしな話ですよね。
だって、見知らぬ男性は、何の見返りもなく、あなたに100万円、あげたいだけかもしれないのに、あなたは、「100万円受け取れば、見返りを要求されるのでは?」と思ってしまいますから。
100万円という「好意」を受け取れば、100万円に見合う見返り(好意)を返さないといけないと刷り込まれているからこそ、そのように思うわけですね。
やはり、人は、好意には好意で返すという思考パターンがあります。

「好意」を貰えば、「好意」で返さないといけないと思う。
これを逆から考えてみましょう。
あなたが「好意」を差し出せば、「好意」で返ってくることです。もちろん、100パーセント、返ってくるわけではないですが、好意が返ってくる可能性は高いです。

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