人は、自分と同レベルの人と付き合う(つり合い仮説)
年収2千万円の男性Dさんは、「年収が目当ての女性達が集うイベントに参加すれば、モテるのではないか」と考えました。ただ、年収1億円の男性が集うところだと他の男性(競合)に勝てないので、(同じ年収が目当ての女性たちが集うイベントでも)年収500万円の男性たちが中心のイベントに参加することにしました。果たして、Dさんは、彼女をつくることができるのでしょうか。
普通に考えれば、他の男性よりも圧倒的に年収が高いので、Dさんはモテると思うかもしれませんが、実は必ずしもそうではありません。
なぜだと思いますか?
その理由は色々あって、色々なケースがあるので、一概にはいえませんが、その一つに、心理学でいう「つり合い仮説」があります。
つり合い仮説によると、人は結局、自分とつり合う人と一緒になるので、年収500万円の男性が集うところに来る女性は、年収500〜700万円くらいじゃないと、うまくいかないことが多いんです。
「つりあい仮説」が信じられない?
仮に、イベントではじめて顔を合わせたのに、男性だと、佐々木希にそっくりの女性が、女性だと、向井理にそっくりの男性が、いきなり「結婚してください」って言ってきたら、どう思います?
「詐欺られるんじゃないの?」
「何か買わされるんじゃないの?」
「(女性なら)体が目的なんじゃないの?」
そう思って、断るのではないでしょうか。
逆に、あなたに釣り合った異性から言い寄られると、「自分って捨てたもんじゃないな」とか思うのではないでしょうか。そして、そのまま付き合うこともあるかもしれません。
自分とは、つり合っている人ならば、付き合うのに、自分とはつり合わない人とは、付き合わないということです。
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あくまで「その人自身の評価」と、つりあっているかどうかが大切
このつり合い仮説、面白くて、美男美女でも、コンプレックスが強くて自己評価が低いと、自分とはつり合いがとれていない人と付き合うこともあるんですね。「つり合い」っていっても、他人の評価ではなく自己評価ってわけです。
だから、非モテでも、「どうせ私なんて価値がない」と思っている女性に言い寄れば、付き合える可能性があるわけです。
人の心理が関わると、複雑になる
というわけで、年収500万円に見慣れた女性たちに、年収2千万円ある人が言い寄ると、どうなるのか、わかったのではないでしょうか。「体目的なんじゃないの」と思われて、ふられることもあるのです。勝てると思ったところなのに、単純に勝てないわけですね。
※)この場合、年収600万円くらいの「少しだけ、周りよりも年収が高い男性」だと、勝てる率が高くなると思います。
つまり、ランチェスター戦略を意識して、勝てる状況だと思っても、人の心理でうまくいかない事もある…逆をいえば、人の心理をつかんでおくことも重要という訳です。
※)ちなみに…
年収にするとわかりやすいので、年収で例えてきましたが、個人的に、年収だけで男性と結婚する女性はいないと信じています。わかりやすくするために、極端な例を使っていたり、話をシンプルにしているだけですので、ご了承願います。