会話で「共通点」を見つけるのは当たり前。でも具体的な方法は?

会話で「共通点」を見つけるのは、基本中の基本ですよね。
実際、あちこちで、「親近感を感じさせるには、共通点を見つけるのがいい」といわれています。
でも、「共通点って、どうやって見つけるの?」って思いません?
というわけで、私がやっている方法を紹介します。

さて、旧知の仲だと、共通点を見つけ出したところで、あんま、意味がありません。
なので、共通点を見つけるのは、以下のときではないでしょうか。

・全くの初対面(同性、異性に限らず)を相手するとき
・初対面に近い状況の人を相手するとき
・そんなに仲良くない会社の同僚を相手するとき
・会社の上司を相手するとき

こういうとき、共通点を見つけて、その話で広げればいいんですね。
ただ、ちょっと残念な人たちがいます。
共通点を探そうとするあまり、質問攻めになってしまっているのです。
どういうことでしょうか。

共通点を探そうとするあまり、質問攻めになっている

残念な人たちは、たとえば、次のような会話をします。

(残念さん):「好きな食べ物は?」
(相手):「うーん。何がスキかななー」
(残念さん)「休日何しているの?」
(相手):「買い物に行ったりとか?」

隣で聞いていると、「インタビュワーかっ!」って、つっこみたくなります。
共通点を探して、そこから話を広げようとしているのはわかりますが、共通点になりにくい話題を選んで、質問しているので、質問攻めになっているんでしょうね。
※)もちろん、質問攻めになるには、他にも理由がありますが。

というわけで、共通点を探し出すとき、気をつけるべき点は、効率的に「共通点」を見つけられる話題にするってことです。
具体的に、どうすればいいのでしょうか。

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効率的に共通点を見つけられる話題とは?

効率的に共通点を見つけられる話題って、たとえば、「血液型」ですよね。
だって、血液型は4つしかないので、単純計算で、自分と同じ血液型の人と出会う確率は、25パーセント、8人もいれば、2人は同じ血液型って計算になりますから。
同じ血液型だと、もちろん、共通点になります(弱いですが)。
「ということは、血液型を聞けばいいんじゃない?」と思うかもしれません。

(自分)「血液型は?」
(相手)「A型」
(自分)「オレもA型!A型って几帳面なんだよね」
(相手)(そんなの知っているし。つまんねー、話題)

血液型だと、効率的に「共通点」を見つけ出すことができても、あちこちで、その話をされているので、話が広がりません。
しかも、相手がB型だと微妙な雰囲気になりますし(笑)
※)逆をいえば、血液型は、手軽に共通点を探せる話題だったからこそ、ここまで広がったんでしょうね。

やはり共通点を探し出すには、「反応が良くて」「話が広がって」というのも必要です。

そういう意味で、血液型は不向きです。
※)未だに、血液型に食いつく人もいるので、血液型の話題が絶対にダメというわけではありません。

では、どのような話題だといいのでしょうか。

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お勧めは家族構成

私は、いろいろと、共通点を見つけ出す方法のバリエーションを作り出しました。
その中で一番お勧めなのは、やはり「家族構成」です。

なぜ、お勧めなのかというと、世代が同じだと、家族構成も似ていますし、世代が違っても、くくり方を変えれば、効率がアップするためです。
どういうことでしょうか?
たとえば「兄、自分」の兄弟構成の場合、ふつうは、「兄、相手」の人にしか、共通点を見出せないですよね(以下だと、ふつうは共通点にならないです)。

(例)
「兄、兄、相手」
「姉、相手」
「姉、相手、妹」
「兄、相手、妹」

でも、「年上の兄姉、自分」と、くくり方を変えれば、上記の人も「年上の兄姉がいる」という共通点が出来てしまいます。

「兄、私」→くくり方を変える→「年上の兄・姉、私」
(例)
「兄、兄、相手」→「年上の兄・姉、相手」
「姉、相手」→「年上の兄・姉、相手」
「姉、相手、妹」→「年上の兄・姉、相手+妹」
「兄、相手、妹」→「年上の兄・姉、相手+妹」
※)「年上の兄・姉、相手」が共通点に!

それに、家族の話は、反応が悪かった試しがないです。
たいてい、喜んで話します。
使い古された話題であっても、家族の話は尽きないことが多いですし。
ただ、家族の話は、軽く「重い話」なので、仲良くない相手には話さない人もいます。
※参考:初対面でも、親近感を感じさせる会話術

なので、他の話題で暖めてから話すってのも必要なときもあります。

それに、たいてい、兄や姉は横暴です(笑)
「兄や姉が横暴」って話をすれば、盛り上がることが多いです。
しかも、それが共通点になるので、さらに共通意識が強化されます。
あと、家族は人間関係の中で、もっとも基本的な構成なので、話すネタがない人は、ほとんどいません。
というわけで、以下。

(自分)「兄弟とかいるんですか?」
※)いきなりこう聞きませんが、便宜上。
(相手)「姉が二人いるんですよ」
(自分)「あっ!末っ子なんですねーわたしも末っ子なんですよー」
※)私の兄弟構成は「兄、私」なので、本来は共通点はないですが、くくり方を変えて、「末っ子」とすることで、共通点を作り出しました。
(相手)「ってことは、姉がいるんですか?」
(自分)「うちは兄なんですよ。てか、うちの兄、すごい横暴で
……(省略、軽く手短に笑える兄の横暴ネタ)……」
(相手)「わかる、わかる!うちもそうなんですよ」

……もっと、つっこんでいえば、家族って、人間関係の中で、もっとも基本的なものなので、家族に関する会話で、いろんなことがわかるんですねー
ブラックな話題になるので控えますが、これを異性を口説くのに使っている人もいるくらいです。

あと、「冷え切った家族関係で、話したがらない人もいるよ?」と思った人もいるかもしれませんが……そうじゃないんですよね。
そっちの方が……ブラックなので控えます。

くくり方とは、カテゴリをイメージするとわかる

ちょっと、ここで「くくり方」っていうのが、わかりにくかったかもしれません。
くくり方って何かといえば、要は「カテゴリー」を変えて、同じグループになるようにすることです。

(例)スノーボードが趣味の場合
(あなた)「趣味は?」
(相手)「スキーです」
(あなた)「私はスノーボードに夢中で。同じウンタースポーツ好きですねー」

小カテゴリでは「スキー」「スノーボード」は共通点にならないので、視点を大カテゴリに移して、共通点を作り出したわけです。

<大カテゴリ>   <小カテゴリ>
ウインタースポーツ →スキー
             →スノーボード
             →スケート

こうやって、くくり方を変えることを覚えておけば、共通点を作ることができるのではないでしょうか。

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