「会話のツボ」を探そうとして質問攻めになってはいけない
興味がない話題だと、会話自体が苦痛になりますよね。
だから、異性が興味を持っている話題をするのが基本です(参考:異性をもてなす会話が基本)。
しかし、当たり前の話ですが、人それぞれ「会話のツボ」が違います。その人の興味のある話題をふれば、ドンドン話すようになりますし、逆に、興味のない話題をふれば、あまり話さなくなります。
ただ、初対面なのに、いきなり「音楽の話題なら、朝まで語れます!」と言うような人は珍しいですよね。その人の「会話のツボ」を探る必要があります。そのために、普通は、質問していくと思いますが、これが難しいのです。
たとえば、よくありがちなのが、以下のような会話。
Aさん:どんな音楽を聞いているのですか?
Bさん:うーん。流行している曲を聞くくらいでしょうか。
Aさん:週末は何をしているんですか?
Bさん:仕事が忙しいので、寝てますかね。
Aさん:……。
きっと、Aさんは、Bさんの「会話のツボ」を探すために、色々な質問をしているのでしょうが、質問を繰り返すと、異性は、まるで尋問されていると感じてしまいます。質問は、異性から「(異性が)楽しいと感じている話題」「ドキドキするような話題」を引き出すのに有効ですが、多用できません。
では、どうすればいいのでしょうか。
ここで人の習性「人には、常に自分のことを考える習性がある」を利用するのです。
具体的に、どのように利用するのか見ていきましょう。
異性に話をさせるために、自分が話す
たとえば、異性に「面白いと思った映画の話」をさせようと思ったとします。
どのように話をふりますか?
普通は、「最近、何か面白い映画を観ましたか?」などのように質問すると思います。
これで話が膨らめば、それでOKですが、もし、それで話が膨らまなければ、どうしますか?
次は「好きな音楽は何ですか?」のような質問しますか?
でも、もし、これでも話が膨らまなければ、どうしますか?
私なら、もう質問はしません。だって、質問を繰り返すと、尋問のようになりますから。尋問のような質問を繰り返して、自分はうまく会話できているつもりでも、実は異性に嫌われていた……そういう人、何人も見てきました。
質問を繰り返してはいけないんですね。
では、どのようにすればいいのかといえば、私がお勧めする「次の一手」は、自分が話すことです。異性に話をさせるのではありませんよ。「自分が」話すのです。
「自分が楽しむために、会話するのはダメと言っていたじゃないか!」と思った人もいることでしょう(参考:異性をもてなす会話が基本)。
いや、いや、私は、別に語りたいわけではありませんよ。
ぶっちゃけ、話を作り出してでも、自分が話すのです。
なぜ、わざわざ話を作ってまで、このような会話をするのか?
「人には、常に自分のことを考える習性がある」という習性を思い出してください。
たとえば、私が「あの観光地は風景がキレイでしたよ」のように話しているとき、異性は心の中で、自分が見たキレイな風景の観光地を思い出しています。
そして、私が「どこか綺麗な風景の観光地、知っていますか?」と質問すると、異性はあなたが話しているとき、すでに心の中に、綺麗な風景の観光地が思い浮かんでいるので、心の中で思い出していることを、そのまま話し出すというわけです。
だから、以下にて、「3割だけ」、異性に話をさせるために自分で話すとあったんですね。
・3割、異性に話をさせるために話して、7割、異性の話を聞く
ここで、もっと異性を口説くことに特化させましょう。
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異性を口説く会話
異性が興味を持っている話を探り出すために、まずは質問して、それで外せば、自分が話せばいいのでした。
ただ、質問するときも、自分で話すときもそうですが、注意すべきことが3つあります。
一つ目は、「異性をもてなす会話が基本」でも書いたように、自分が興味ある話ではなく、異性が興味を持っている話題にすべきです。自分が話すといえば、自分が興味ある話をしがちですが、異性の興味がある話題を探り出すために、自分が話すのです。だから、自分の興味のある話をしてはいけません。「異性は、こんな話題に興味があるんじゃないかな」と予測を立てて話すべきです。
二つ目は、「異性にプラスの感情を感じさせる会話をしよう」でも書いたように、異性が「楽しい」「ドキドキ」「安心」などのプラスの感情を感じる話題にすべきです。要は、「異性が興味がある話題」にプラスの感情を加えればいいのですね。これは既に解説したので、どういうことか分からない場合は、「異性にプラスの感情を感じさせる会話をしよう」を読んでください。
三つ目は、手短に話すということです。やたら話が長い人がいますが、よほどの話術がないと、相手は苦痛を感じるものです。自分で話すのは手短にしましょう。
というわけで、まとめると以下です。
<まとめ>
・自分が興味を覚えている話題ではなく、異性が興味を持っている話題を探る
・プラスの感情を引き出すようにする
・あまり長くならないように、手短に話す
<会話の流れ>
1.どういう話題に興味があるのか探るために、まずは質問してみる
(例)
(○)「今までで一番、美味しいと思ったレストランってどこですか?」→単なる異性が興味を持っている話題を引き出すための質問ではなく、「美味しい記憶=楽しい思い出」を引き出すこともできます。
(△)「最近、何か映画を観ました?」→悪くはないですが、単に異性が映画に興味を持っているかどうかを引き出すことしかできません。
2.ノリが悪ければ、話を作り出しても、自分が話す。
(例)
(○)「そういえば、前に行ったバリ島、ほんと楽しくて……(省略)……」→楽しい思い出を語ることで、異性に楽しい海外旅行の記憶を思い出させています。
(×)「日本の世界遺産といえば、日光だよね。日光の歴史は……(省略、以下、ひたすらウンチク)……」→コレ、ダメですよね(笑)
3.2の話題をふる(=2の話題を質問する)
(例)「海外旅行とか行きます?」→2で「楽しい」「ドキドキ」「安心」などのプラスの感情をこめた話題をしていれば、異性も同じ系統の記憶を思い浮かべているので、この程度のふりでも、異性はプラスの感情を交えた話をします。
4.これでも話し出さなければ、再び、1に戻ります。要は、「1」「2→3」を織り交ぜながら会話していくわけです。
というわけで、今までの話をまとめます。
・異性を口説く会話の基本(まとめ)